冬は“住まいの弱点”が一番見えやすい季節

冬になると、家の中の寒さ・結露・光熱費の高さなど、
普段気づかなかった「住まいの困りごと」が一気に表面化します。

そのため、住宅リフォームの相談は 毎年12月〜2月が最も増える傾向があります。
特に問い合わせが急増するのは、
断熱・暖房・設備系の“寒さと光熱費”に直結するリフォーム。

冬こそ、生活を快適にする工事を考えるベストシーズンでもあります。

冬に相談・施工が多いリフォーム

① 内窓リフォーム（断熱対策 No.1）

最も依頼が多いのが 内窓の設置。

理由は明確で、
“家の熱の約50〜60%は窓から逃げる”と言われており、
窓の断熱が一番コスパが高い省エネリフォームだからです。

• 1日で施工可能
• 結露が大幅に減る
• エアコン効率が上がる
• 冬はもちろん、夏の暑さにも効果がある

冬の不快感が “一瞬で変わる” 実感があるため、満足度が非常に高いのが特徴です。

② 浴室の寒さ対策（浴室暖房乾燥機・断熱浴槽）

冬はヒートショックの危険が増える季節。
そのため浴室暖房や断熱浴槽の相談が多くなります。

• 入浴前に浴室を温められる
• お湯が冷めにくく節約にもなる
• 洗濯物が乾きやすい（共働き世帯に人気）

冬の体調リスクを減らしたい家庭からの需要が高い工事。

③ 床暖房（部分施工も人気）

“足元の冷えがつらい” という理由で、
LDK・キッチンなど部分的な床暖房が人気。

• 床から暖まるため体感温度が高い
• 小さな子どもがいる家庭で特に好まれる
• 暖房費の節約につながる

特に30代の子育て世帯で満足度が高いリフォーム。

④ 結露・カビ対策（エコカラット・換気改善）

結露は冬に最も発生しやすく、
放置するとクロスの黒ずみやカビの原因に。

• 内窓
• 樹脂サッシ
• エコカラット（調湿材）
• 換気扇の追加

など“結露の根本改善”を求める依頼が増えます。

⑤ 給湯器交換（冬に故障が大幅に増える）

冬は給湯器が最も壊れやすい時期。
水温が低いことで負荷がかかり、
「お湯が出ない」という緊急依頼が急増します。

そのため春に向けて
**壊れる前に交換しておく“予防交換”**が増えるのも冬の特徴。

春に向けて“今のうちに”しておくと良いリフォーム

冬に感じたストレスは、実は 春になると忘れがち。
しかし、春は工事に最適な季節で、
家の性能や使い勝手を底上げする絶好のタイミングでもあります。

以下は 冬の悩みとつながる、春までに済ませておくと効果が高い工事です。

間取り変更（冬に気づいた不便を改善できる）

冬は家で過ごす時間が増えるため、

• リビングが狭い
• 動線が悪い
• 収納が足りない

など、家の使いにくさが露出します。

春は気候が安定し、
壁を撤去する大工工事や内装工事が最もスムーズに進む季節。

そのため、
冬に気づいた不便を改善するには春がベストタイミング。

収納力アップ（新生活シーズンと相性◎）

年度が変わり、生活スタイルが変わるのが春。

特に多いニーズは…

• 子どもの持ち物が増える
• 在宅ワーク道具の整理
• 衣類の収納を増やしたい

冬に「部屋が散らかる」「物が収まらない」と感じた家ほど、
春の収納リフォームで劇的に暮らしが楽になります。

キッチン導線の改善（新生活で忙しくなる前に）

春は新年度・新学期・仕事の変化で
家事の負担が増えやすいタイミング。

冬の間に
「使いにくい」「収納が足りない」と感じたキッチンを
春にアップデートする家が多いです。

• 食洗器後付け
• パントリー追加
• カウンター収納
• セミオープン化

など、短工期でできる工事も多く人気。

冬は“気づく季節”、春は“整える季節”

冬は、
寒さ・光熱費・結露・設備の不調 という住まいの弱点が最も表面化する季節。
そのため冬のリフォームは 断熱・暖房・設備系が中心になります。

一方で、
冬に気づいた“暮らしのストレス”を改善するのは春が最適。

• 春は工事しやすい
• 新生活が始まる
• 気候が安定して品質が上がる
• 外回りも内装も手を入れやすい

冬に感じた悩みを、春に前向きなリフォームで改善する流れは、
最も満足度の高い住まいの整え方と言えます。