フロアタイルの意外なデメリット
「置くだけ」で手軽に施工できるフロアタイルは人気ですが、見落とされがちなデメリットも少なくありません。ここでは、フロアタイルのデメリットやリスクを把握し、後悔しないための知識を詳しく解説します!
防水性・耐水性の問題
- 湿気によるリスク:フロアタイルは完全防水ではなく、湿気が多い場所ではカビや変色が発生する恐れがあります。
- 水分の侵入:特にキッチンや脱衣所では、タイルの隙間から水分が入り込み、下地への影響もあり注意が必要です。
遮音性・クッション性の欠如
- 遮音性が低い:足音が響きやすく、集合住宅では下の階への音漏れに注意が必要です。
- 硬さが原因の不快感:クッション性がないため、座ったり寝転がると硬さが気になり、長時間の利用には不向きです。
耐久性と摩耗のリスク
- 傷つきやすい:重い家具や鋭利な物で傷がつきやすく、頻繁な家具の移動がある部屋では注意が必要です。
- 変色の可能性:直射日光に長時間さらされる場所では、変色や劣化のリスクがあります。
下地の影響を受けやすい
- 床の凹凸が目立つ:厚みが薄いため、古いフローリングの凹凸がそのまま表れることがあります。
- ずれや剥がれのリスク:不均一な床に敷くと、タイルがずれたり剥がれやすくなるため、下地の平坦化が必要です。
コストと手間の問題
- 割高な場合もある:「置くだけ」フロアタイルはクッションフロアに比べて割高なことが多く、広範囲で使用する際はコストに注意が必要です。
- 計算の手間:必要枚数の計算が不足すると、無駄な費用が発生する可能性があります。異なる色や素材の選定も慎重さが求められます。
プロに頼むことで失敗を防ぐ
「置くだけ」のフロアタイルはDIY可能ですが、床全体の仕上がりや耐久性を考えるとプロへの依頼が安心です。
特に上張り工法(既存の床の上にタイルを重ね張りする方法)は、専門技術が必要となる場合もあります。プロによる施工のメリットや詳細について説明します。
- 上張り工法:既存の床材を剥がさず、フロアタイルを直接重ねるため、工期が短縮されるのが特徴です。また、既存の床を傷つけないため、賃貸物件などでのリフォームに向いています。
- 費用の目安:一般的に上張り工法の費用は1平方メートルあたり3,000~5,000円程度とされ、床面積に応じた見積もりが必要です。
- 工期:通常は1~3日程度で完了するケースが多く、広さや床の状態によって変動します。プロによる施工であれば、下地調整も含め、耐久性が高く美しい仕上がりが期待できます。
まとめ
フロアタイルはデザイン性や施工の手軽さが魅力ですが、防水性・耐久性、遮音性やコストに関するデメリットもあります。
これらの要素を理解し、用途や環境に最適な床材を選択することで、後悔のないリフォームが可能です。自力での施工が不安な場合や高品質な仕上がりを求める場合は、プロの施工もぜひ検討してみてください。